2019-03-26から1日間の記事一覧
静かにただ 見つめてた小さきもの眠る顔眉間にしわ 少しだけ寄せてる怖い夢なら 目を覚まして 水がこわくて しり込みしてたあの夏がよみがえるよ背中押されてはやっと泳げたまるで昨日みたいです △声が聞こえるゆくべき道 指さしているさらさら流る 風の中で…
白い坂道が 空まで続いていたゆらゆらかげろうが あの子を包む誰も気づかず ただひとりあの子は 昇っていく何もおそれない そして舞い上がる 空に 憧れて 空を かけてゆくあの子の命は ひこうき雲 高いあの窓で あの子は死ぬ前も空を見ていたの 今はわからな…
悲しいことがあると 開く皮の表紙卒業写真のあの人は やさしい目をしてる 町でみかけたとき 何も言えなかった卒業写真の面影が そのままだったから 人ごみに流されて 変わってゆく私をあなたはときどき 遠くでしかって 話しかけるように ゆれる柳の下を通っ…